根管治療について

 

こんにちは

歯科医師の大野です

 

4月から新生活が始まります。皆さん定期検診には行かれてますか?

今回は歯科治療の一つである根管治療についてお話します。

根管治療は歯の神経を取り除く重要な処置です。神経が虫歯から感染すると激しい痛みを伴い、場合によっては歯を失う可能性もあります。根管治療を怠ると歯茎の腫れや潰瘍などの症状が現れ、全身への影響も心配されます。適切な根管治療を受けることで、自然の歯を長く残すことができます。適切な根管治療を行う際に必要なテクニックとして隔壁とテンポラリークラウンがあります。

 

まずは隔壁について説明します。

根管治療では、歯の根の中にある複雑な構造をきちんと治療することが大切です。歯の根の中には細い管(根管)があり、その中には神経や血管が入っています。虫歯菌がこの根管に入り込むと、歯の神経が炎症を起こして痛みの原因になります。

そこで、根管治療では、まず歯の神経や組織を取り除き、根管の中を綺麗に洗浄します。その後、根管の中に特殊なペーストや液体を注入し、細菌が入り込めないように隔壁(しきり)を作ります。この隔壁がしっかりできていないと、将来的に根管内に再び細菌が入り込み、痛みや腫れなどの症状が出る可能性があります。

最後に、この隔壁の上からさらに詰め物を流し込んで、しっかりと密閉します。このように根管の中を徹底的に消毒し、隔壁を作ることで、将来的なトラブルを防ぐことができるのです。

しっかりとした隔壁を作ることが、根管治療の成功に非常に重要な工程なのです。

 

次にテンポラリークラウンです。

歯を削った後、本物の被せ物(クラウン)が出来上がるまでの間、歯を一時的に保護する役割があります。

また、歯を削ると形が変わってしまうため、かみ合わせが変わり、頬を痛めたり、違和感を感じたりします。テンポラリークラウンを付けることで、かみ合わせを一時的に整え、不快感を軽減できます。

このように、テンポラリークラウンは歯の保護と快適性の確保に大切な役割を果たしています。本物の被せ物が出来上がるまでの橋渡しとして、欠かせない存在なのです。

 

長くなってしまいましたが歯科治療は一つ一つのステップが治療の予後に大きく影響していきます。隔壁・テンポラリークラウンはとても大事な処置の一つだと言うことをご理解していただけたらと思います。

 

こちらは鎌倉の茶房 雲母の白玉になります。大きなサイズで食べごたえがあり、満足感のある白玉でした。鎌倉にお住まいの方は是非一度足を運んで見て下さい。