こんにちは。歯科衛生士の尾崎です。
ぐんと暑くなり、熱中症のニュースも流れる近頃でありますが、皆様ご体調いかがでしょうか。
私も若干暑さにバテておりますが、診療室にいらっしゃる皆様とお話しさせていただき、元気を復活させております!
さて、当院の医院ブログでも院長がお話ししていました、学術講演会に参加してまいりました。
日本歯科大学で行われ、「歯周治療の知識の再整理」という議題でした。
テーマは歯周病でありましたが、歯周病を様々な観点から、治療の方向性や、重要性を紐解いていく形でした。
まずはそもそも、歯周病とはどんな病気かというところから始まりました。
歯周病は、常にお口の中にいる、細菌によって引き起こされるものです。
ですが歯周病については、僅か半世紀ほどしか、研究の歴史がありません。
80年代までは細菌の検査方法が違った為に、歯周病の細菌が中高年の方々からしか検出されていませんでした。
ですので、ある意味での歯周病は中高年がかかる。という知識は、80年代までは間違いではなかったのです。
現在では検査方法も新しくなり、若い方々からも歯周病の細菌は見つかっています。
次のテーマは、糖尿病と歯周病の関係性です。
当院のホームページにもありますように、糖尿病は専用の解説が必要なほど、歯周病と深い関わりがあります。
糖尿病と歯周病の関係については、そちらをご一読くださると幸いです。
【糖尿病の患者さんへのオーラルケアレクチャー】
今回の講演会で私が印象に残りましたのは、糖尿病の患者さんの約半分が、糖尿病ということに気付いていなかったことです。
別件の、何らかの検査をきっかけに、判明されるケースも少なくない。ということに驚きを隠せませんでした。
特に糖尿病になってしまう方は、50代以上の男性に割合が高くなっているようです。
もし健康診断をあまりされない方は、知らずの内に糖尿病になっているかもしれません。
歯周病と糖尿病は、歯周病が良くなれば糖尿病も症状が良くなる。などの関係者がありますが、どちらも早い段階での治療が効果的です。
歯周病の検査は、特別なご予約などは必要ありません。お気軽にお問い合わせいただきくださいませ。
私達、歯科衛生士が皆様のお口を拝見いたします。
特に印象深い、講演についてお話しいたしましたが、この日は7名の先生方と、歯科衛生士の方からお話しをお伺いしました。
再整理、と掲げる必要があるほど、歯周病はとても奥が深いです。
ですがこういった講演会に参加し、今まで自分が持っていた知識を再整理し、さらに新しく知識を身につけることができ、嬉しく思います。
講演会の帰り道、明日からご来院される皆様に、どのようにお話ししようか考えておりました。
意外に皆様若ければ大丈夫と、思っていらっしゃるでしょうか。
それとも、もう幾つになったから歯周病なのは当然、と諦めてしまわれているでしょうか。
などなど、治療だけではなく、皆様のご不安を取り除けていけるよう、努めようと思いました。
それでは皆様、また診療室でお会いしましょう。
歯科衛生士の尾崎でした。