歯と口の健康習慣

こんにちは。

いがらし歯科医院の歯科医師の吉武です。


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今週(6月4日〜10日まで)は「歯と口の健康習慣」となっています。


なぜこの時期かというと、日本歯科医師会昭和3年から13年まで「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施していました。

その名残で、現在は名前を変え、6月4日からの1週間を「歯と口の健康習慣」として、皆さんに歯の大切さ、お口の健康の大切さを知ってもらおうと、様々な啓蒙活動を行なっています。


また、この時期には学校では「歯科検診」もよく行われています。



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歯科検診と言えば、歯医者の先生がみなさんのお口の中を見ながら呪文のようなものを唱えているのを聞いたことはありませんか?


例えば

「右上から、8から5まで斜線、4番C、3から1までマル・・・」

と言うようなフレーズです。

きっとなんて言ってるのかチンプンカンプンだと思います。



まず、この数字ですが、歯の種類を意味しています。

歯科検診では歯を1本1本チェックして、その歯の状態を検査用紙に記録していくのですか、その歯にはそれぞれ番号がふられています。

永久歯は真ん中の前歯が1番で、一番奥の親知らずが8番です。

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また、乳歯では真ん中の前歯がAで、一番奥の歯がEとなります。

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なので、

「右上の糸切り歯」のことは「右上3」と言い、

「左下の親知らず」のことは「左下8」と言います。



また、虫歯も何もない健康な歯は、検査用紙に「/(斜線)」を入れていきます。


虫歯があったら、その歯には「C」と記入します。

これは、「虫歯」は英語では「caries(カリエス)」と言うので、その頭文字を取って

「C」と言います。


また、虫歯の治療が終わって詰め物が入っていたり、銀歯が入っていたりする歯は「〇(マル)」と記入します。



なので、上で例に挙げた

「右上から、8から5まで斜線、4番C、3から1までマル・・・」

の意味は、


「右上の親知らずから順に第2小臼歯までは虫歯も治療した跡もない健康な歯です。

右上第1小臼歯には虫歯があります。

右上犬歯から、右上の中央の前歯までの3本は治療した跡があります・・・」


と言った意味になります。

長くて回りくどいですね(笑)



これでみなさんも検診で先生が何を言っているかわかりますね!


とは言っても、学生時代は毎年学校で歯科検診を受けていても、卒業すると自分で歯科医院に行かないとなかなか検診の機会がないと思います。


これを機会に、ぜひ歯科医院で歯科検診を受けてみて下さい!

そして「8から8まで全部斜線」を目指して日々のブラッシングを頑張りましょう!!