『Myobrace System(マイオブレース・システム)のセミナーに行ってきました』

 こんにちは。歯科助手の田中由美子です。

いよいよ梅雨がやってくる気配を感じています。

紫陽花の季節でもありますね。楽しみましょう!

 

 今回は、セミナーでの内容を紹介致します。

マイオブレース・システムとは、ブラケットを用いない歯列矯正治療です。

 

 ブラケットを使用した矯正治療の目的が「真っすぐな歯並び」に対し、マイオブレース・システムは、3〜15歳を中心とする筋機能矯正治療であり、その目的は「全身の健康」であることです。

 

 現在、歯並びが悪い子どもが多く、遺伝子的要因のよる問題と考えられがちですが、近年の研究では、悪い歯並びや顎の劣成長は口呼吸や舌・頬・唇の筋肉の間違った習慣であると指摘されています。

 

 例えば、子どもが口呼吸をしている場合、舌位が下がってしまい、その結果、上下顎の成長に問題が生じます。顎の発達が阻害されることにより、歯の萌生スペースが不足し、歯が本来の理想的な位置に生えることができないということになります。

同じように、舌、頬、唇の間違った習慣を放っておくと、歯列だけでなく健康面においても、大きな妨げとなります。

 

 マイオブレース・システムは、このような間違った口腔習癖に対処するよう開発された口内に装置する取り外し可能な器具を日中と夜間に装着します。

そして、それに加え、鼻呼吸・上顎につけた正しい舌の位置・正しい飲み込み方をエクササイズを用いて口腔習癖を正していきます。

このシステムにより、「真っすぐな歯並び」だけでなく「全身の健康」という結果をもたらしてくれます。

 

 

<私がこのセミナーを通じて感じたこと>

・自然に身に付いてしまった「悪い癖」が歯列だけでなく、身体全体に悪影響を与えることが多いこと

・癖を治すことは容易ではないが、改善できた時に得ることのできる「健康」を目指すことの重要性

・マイオブレース・システムでの筋機能矯正治療は、3〜15歳中心の治療だが、「筋機能矯正」は、子どもや歯科だけに留まらず、これから日本にやってくる超高齢社会にとって必要な分野なのではないか

 

今回、学んだ、感じたことを医院での治療に活かし、さらに勉強を続けていきたいと思います。

 

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