歯科医師認知症対応力向上研修会に参加してきました

こんにちは。

訪問歯科衛生士の金子です。

12月8日 歯科医師認知症対応力向上研修会に参加してきました。

 

 

この研修会では鎌倉市における認知症対策や認知症の方と接するための基礎知識、認知症高齢者へのかかりつけ歯科の役割といった内容を保健師、医師、歯科医師の先生方からお話を聞く事が出来ました。

 

我が国の団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる超高齢社会の「2025年問題」から鎌倉市においても人口の減少、高齢化が進み認知症有病率の増加が見込まれています。

 

認知症は、予防や治療薬により発症・進行を遅らせる事が出来ます。また重要な事は認知症の方と関わる家族、介護者、医療関係者が認知症に対する正しい知識を理解する事です。

 

認知症予防としては、運動、知的活動、食事、睡眠、口腔ケアといった生活習慣の改善が現時点での最も有効な予防対策という事です。これは認知症以外の疾病予防にも繋がります。 

 

また歯科医の植田先生からも貴重なお話を聞く事が出来ました。

「木を見て森を見ず」にならぬ様、口だけでなくその方の全体像、周辺、これまでの経緯といった多角的な視点で見る事でよりその方の理解が深まる事

また認知症によるある一定の行動、動作を一場面だけみて、拒否があるから攻撃的、夜間歩き回るから徘徊、同じ事を繰り返すから仮性作業。。。と認知症状とくくってしまいがちだが、実はその方のヒストリーを紐解いてみると、若い時の仕事での経験や生立ち、慣れ親しんだ環境の背景などが関係している事が多く、何故その行動になるのか。。とより理解が深まるという事でした。

 

事前の情報把握はもちろん、まずはその方に興味を持ち、その方のストーリーを少しずつでも紐解いていけるコミュニケーション力、多角的な視野を持つ事を意識して今後に活かして行きたいと思います。

 

講師の先生方、貴重なお話有難うございました。