あたらしい春に

 

こんにちは。

訪問歯科衛生士の赤松です。

 

連日の新型コロナウイルス報道に、私たちの訪問先である居宅や各施設で暮らす ご高齢の患者様、ご家族様、施設職員の皆様のご心配と日々の緊張は如何ばかりかと考えております。

一日も早く当たり前の毎日に近づけるようにと願いながら手洗い感染予防に努めています。

 

こんな重苦しい世の中ですが 先日 子供が通う小学校で無事卒業式が行われました。

 

1時間程度に短縮されて、練習してきた卒業生の呼びかけなど実現できなかったこともありますがその分、なんとかして精一杯出来ることをしてあげたいという 先生方の温かい思いに溢れた とても素敵な卒業式でした。

 

4月を迎えて新学期、従来通りのスケジュールとはいかなくとも、新しいスタートを切る子どもたちに、小学校の図書室で読み聞かせした与田準一さんの詩を贈ります。

 

 

        あたらしい歯     与田準一

 

   ボロリと歯がとれた

   あとにはもうべつの歯が

   はえかかっていた

   ぼくはねえさんの鏡をもちだしてきて

   それを見た

   鏡に外の雨がうつった
 

 

   ぼくはあたらしい歯に

   そっとさわった

   なんとなく くすぐったいとおもった

   おとなになる歯だなと思った

   そしてうれしくなった

 

   ぼくはとれた歯をもって外へ出た

   雨はいつかやんでいた
   雲の切れめが青かった
   ぼくはふるい歯を
   思いっきり高く 空へほうりあげた

                                             

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