口腔機能の問題が子供の将来に与える影響

皆様、待ちに待ったGWですね。
最近ぐんと暖かくなり、GW前半は旅行日和の良い天気が続きそうです。
休日をしっかり満喫してください。

さて先日、患者さんからお子さんの食事についての相談がありました。
『小学校の給食でもそうですが、いつも食べるのが遅いんです!何か良い解決策はありますか?』と。。。

食べるのが早い子もいれば、いつまでも食べ終わらない子もいます。

早食いは健康にも良くありません。しっかりよく噛んで、ゆっくり食べるのが良いと言います。

噛み合わせが悪い子、あごの発育が悪く、噛む筋肉が弱い子は食物がうまく噛めず、いつまでも口の中でモグモグしています。

大人と違い、よく噛んで食べることを意識している子は少なく感じますが、よく噛めないために少し噛んでは丸呑みするような食べ方を知らずに習慣付いている子もたくさんいます。

これって親としては困りますね。

身体に起こる「噛まない害」

ほんの一例ですが…
例えば⬇

★肥満になる

一気に胃袋につめこもうとすると、そのスピードに満腹中枢がついていけず、満腹中枢が追いついた頃には既に腹八分目どころか、腹十分目、腹十五分目になっています。

この状態がいつまでも続くと・・・もちろん肥満に。。。

幼少期、食事で「お腹が苦しくなることが満腹」と習慣付いてしまうと一生苦労してしまいます。


★胃に負担がかかる

よく噛まなければ食べ物の塊が大きいまま胃に入ってしまいます。
【胃には負担過多】
よく噛めば噛むほど唾液の分泌も促され、食物と唾液が混ざり合うことで胃での消化を助けるのです。

私たち大人も気を付けたいところですが、胃に過剰労働させてはいないでしょうか?

★歯やあごの骨に悪影響=歯列不正

子供の早食い、遅食い、よく噛むということはあごの発育には欠かせません。

噛むことであごの骨は強くなり、周りの筋肉も強くします。
歯並びの良し悪しや噛み合わせとも深い関係があるのです。

先にもお伝えした通り、噛むことは唾液の分泌を促進します。
唾液が口の中を潤すと、虫歯や歯周病の発生も抑制されるのです。

笑っているのに笑顔が薄い子はいませんか?

もしかしたら、口の周りの筋肉が弱いのかもしれません。

私も子供の頃は食べるのが遅い方でした。

給食の時間、「何で皆あんなに早く食べれるのかな?」と思っていた記憶があります。

給食を食べるのが遅いって子供にとってはかなりのプレッシャーです。

皆さんも、お子さんの食事の仕方を一度チェックしてみてはいかがでしょう?

当院では 歯並び相談を行っております。
心配な場合は気軽に噛み合わせの相談にいらして下さい。

加えて本日午後の診療から学会参加のため休診をいただいております。
診療開始は5月1日(火)からとなりますので、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

DH 西山