顎関節学会

こんにちは。再び歯科医師の吉武です。
先日、箱根で開催された日本顎関節学会という学会に参加してきました。


顎関節学会と聞くとマニアックかもしれませんが、顎関節はとても奥が深いものなのです。ヒトの体には230〜360個もの関節があると言われていますが、その中でも顎関節は他の関節にない様々な特徴を備えています。

まず顎関節は左右の耳の前辺りに一つずつ存在していますが、この2つの関節が独立した動きをするのではなく、協働して1つの下顎骨を動かしています。
また、顎関節は回転運動とともに滑走運動も行います。口を最大まで開ける時、最初は回転運動ですが、途中から滑走運動を行います(ゆっくりと大きく開けると2段階で開くのがわかりやすいです)。

これらの特徴は肘や膝など他の関節にはみられないものです。この特徴的な仕組みにより、下顎は複雑な動きを可能にしているのです。


ですが複雑な仕組み故に、どこか一部のバランスが崩れると、いわゆる顎関節症として不具合が出てきやすいのです。


前置きが長くなってしまいましたが、今回の顎関節学会では最新の顎関節症の治療法やそのトレンド、顎関節症以外の顎の関節に起きる病気など、様々なことを勉強することができました。



また、会場では、毎週水曜日に当院でも勤務している佐藤先生にもお会いしました。

佐藤先生は今回講演もしており、実習のインストラクターとしても活躍していました。



顎関節症とは様々な原因が集まって発症します。歯並びや虫歯・歯周病による噛み合わせのズレ、歯ぎしりや食いしばり、頬杖やうつぶせ寝、ストレス等色々な要因が考えられます。顎関節症を治療・予防するには、これらの原因を一つ一つ排除していくことが大切なのです。

いがらし歯科医院では顎関節症の治療も行っております。顎が痛い、口が開きにくい等の症状がありましたら顎関節症の可能性がありますので、お気軽に声をかけてください。